今日は図書館で西尾維新の本を借りました。
面白くて一気に読んでしまいました。
- 猫物語 (白) (講談社BOX)/西尾 維新
- ¥1,365
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羽川は割りと好きなキャラです。
非の打ち所のない優等生。
でも、家庭に恵まれず、虐待を受けている。
わたしもこんなひどい虐待ではないけれど、あまり親の愛情なんて感じなかったなぁ。
自分には妹がいて、なんでも妹優先で常に我慢を強いられてきました。
親が亡くなった時、生命保険の受取人は妹のものしかなかった。
父親は妹に土地を姉である私に取られないようにと注意していた。
子供の頃から、わたしの誕生日でもプレゼントをもらえるのは妹だけ。
親には何も期待しなかったし、それら一連の行為を非難したり、怒ったり、泣き喚いて発散もしなかった。
ものすごく妹に嫉妬していたし、親を憎んでいた。
親を憎む自分は子供を欲しいと思えなかった。
両親ともに亡くなって、やっと、授かれるものなら子供が欲しいと感じるようになった。
二人とも目の前から消えてくれて、吹っ切れたのだろう。
羽川は虐待を受けても自分から切り離してしまう。
醜い感情は持ち合わせていない。
最初のうちは、どうしてそんな風にできるのか不思議だったが、最後にすべての感情が統合されて大泣きする場面では思わず私も泣いてしまった。
漫画のようにサラサラと読めるのに、自分とシンクロする部分があると心臓を掴まれたような息苦しさを感じ、共感して涙することができると爽やかにすっきりした気持ちになる。
久しぶりにいい思いでは何もないけど、亡くなった両親のことを思い出した。